2013年2月24日 森歯科医院 院長 森光伸
唾石症は基本的に成人の疾患と考えてきました。しかし、今回10歳の小児が唾石症から顎下腺炎を発症し、顎下腺腫脹と唾液の排出障害をきたした症例を経験しました。
母から子が顎の下が腫れ38度ほど熱発している。内科でみてもらったら歯から感染してリンパ節炎を起こしているのではないかと診断され、当院で相談を受け診察いたしました。
患児の顎下腺炎は抗生剤で消炎しましたが、舌下小丘の腫脹はなかなか消退せず、疼痛もともなっていたので、手術で唾石を摘出することとしました。
下の写真は抗生剤でかなり消炎した時点で、手術日の口腔内写真と、当院で摘出した小さな唾石です。
<消炎前> <消炎後>
<摘出唾石> <術直後>