2013/2/16
今月は森先生による
「歯冠修復材料の特徴と物性」についてでした。
むし歯や歯周病などで歯が欠けたり・抜けると、
噛み合わせが悪くなったり、十分に噛めなかったり、正しい発音ができなくなります。
それらを補うために、被せものが必要になってきます。
被せものは保険内・保険外と種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
<保険外の場合>
・ e-max オールセラミッククラウン は金属を使用しない1種類のセラミックだけで作成された冠です。
セラミック部分だけで考えると非常に硬いセラミックで、メタルボンドクラウンやジルコニアクラウンの外冠に使用されている従来のセラミックに比べると4倍の硬度があるともいわれています。
ただ、曲げ強度ではメタルボンドクラウンやジルコニアクラウンは内冠の金属やジルコニアが非常に強度がありますが、内冠のないe-maxクラウンはこれらに比べると強度が劣ります。
コストパフォーマンスを考慮すると、単冠には非常に適した冠といえます。多くのケースに使用できますが、ブリッジなどの長い冠にはやや不向きな冠ともいえます。
・ジルコニア・オールセラミッククラウンは金属を使用しない2種類のセラミックで作成された冠です。
内冠は人工宝石のジルコニアを使用し、外冠は内冠の上に従来のセラミックを焼き付けた冠です。
すべてのケースに使用できますが、非常に高価な冠です。
・メタルボンドクラウンは内冠に金属を使用し、外冠に従来のセラミックを焼き付けた冠です。
昔から使用されてきた歴史的なセラミック冠で、ほとんどのケースに使用できますが、金属が嫌われるようなケースには不向きといえます。
(院長ブログ 20112.10.14 e-maxオールセラミック・クラウンの1症例; Part1ー犬歯・小臼歯ー より引用)
その人の希望する被せもの、口腔内に合った被せものを提供できたらと思います。
補綴(被せもの)の症例を、院長ブログでアップしております。
そちらもご覧ください(*^_^*)
森歯科医院 青木