2014.02.15 青木
今月は森先生による、「根分岐部病変の診断と治療」でした。
根分岐部病変とは・・・
根分岐部とは、上下臼歯部の根が2つ以上ある歯の、根が分かれている部分を
指します。分岐部を埋めていた歯槽骨が歯周病などの原因で溶けて失われ、
周囲に炎症を起こしている状態を言います。
根は複雑な形態をしており、また器具が届きにくいことから、
一度根分岐部病変が生じた歯はなおりにくいと言われています。
初期の間は目立った症状はありませんが、歯槽骨が失われた分岐部に
汚れが停滞していると細菌の侵襲を受けて炎症が生じます。
歯茎の腫脹、出血、疼痛、排膿、さらに進むと噛めないなどの症状が起こります。
一度発症してしまうと、術者側の施術、患者さんの管理など
いずれも困難を極めます。
そこで、患者さんが磨きやすい環境を作ることが大事になります。
治療法としては、洗浄・投薬/SC・SRP/根管治療・咬合調整/
ファーケーションプラスティー/歯根分割/トンネリング 。。
最終的には抜歯になります。
今は症状がなく自分は大丈夫と思っていても、もしかしたら根分岐部病変が
始まっているかもしれません…
検診を受けてチェックしてみてください。