２０１２．４．３０

　今月はノーベルバイオケアから外部講師を招きインプラントについての勉強会をしました。インプラントとは、歯を失った部位の顎骨にインプラント体（フィクスチャー）を埋め、セラミック製の人工歯を歯冠に取り付け、天然歯と変わらない噛む機能を回復させるものです。

勉強内容はインプラントの歴史や構造、種類、インプラントの上部構造の作製システムなど様々なことを聞きました。

　インプラント治療が始まったのは１９６５年。ブローネマルク博士がチタンと骨組織と特殊な方法で結合する過程を発見し、これをオッセオインテグレーション（骨結合）と命名したとのことです。インプラントは機能性・審美性ともに優れているため、現在では全世界で数千万人の患者さんに使用されているとのことです。

　インプラントの種類については、フィクスチャーの形態がテーパードとストレートの２種類があるということです。そして、１本のチタン材から加工されフィクスチャーとアバットメントが一体化しているタイプもあるそうです。

　今回の勉強会で最も驚いたのが、ノーベルプロセラＣＡＤ/ＣＡＭシステム。インプラントの上部構造など精度の高い補綴物の作製をサポートするシステムのことです。

＜歯科医院＞　形成/印象　→　＜ラボ＞　スキャニング、CAD　→　＜幕張プラント＞（ノベールのプロセラプロダクションセンター）　CAM　→　＜ラボ＞　築盛/完成　→　＜歯科医院＞　口腔内セット　という流れで補綴物が出来上がるようです。

石膏模型を正確にスキャンしコンピューター上で補綴物を設計、デザインし高度な技術で作製され歯科医院へ届くとのこと。補綴物がどのような過程で完成しているのかについては考えたことがなかったので、このような高度なシステムで作製されていることを知り驚きました。どの分野にせよ、日々進歩しているのだと改めて感じました。

今月はインプラント三昧でMONIC CLUB（院内勉強会）は、森先生がインプラントについてプレゼンして下さいました。森先生のプレゼン内容は、春から新しいスタッフが増えたので自己紹介も兼ねて報告してもらう予定ですので、皆様お楽しみに☆そして、今月私の父が森先生にインプラントを埋入してもらいました。インプラントに興味や不安がある方、歯を失って噛む機能も失ってしまった方、お気軽に当院に来院ください(*^_^*)

　当院では、ノーベルバイオケアのインプラント・ノーベルプロセラＣＡＤ/ＣＡＭシステムを使用しています。

森歯科医院　高井