2014年10月23日 森歯科医院 院長 森光伸
第59回日本口腔外科学会総会・学術大会が2014年10月17日18日19日に千葉の幕張メッセ 国際会議場で開催され、後半に参加しましたので概要の一部を報告をいたします。
今年の日本口腔外科学会総会・学術大会は佐賀大学医学部口腔外科学講座 教授 後藤昌昭先生が大会長として主催されました。
日本口腔外科学会の会員総数は約1万人で歯科界の臨床系学会では最大級です。
ちなみに日本の歯科医師総数は約10万人といわれており、口腔外科会員数は歯科医師総数の約10%存在いたします。単純計算しますと、皆さんの近くのクリニックの先生方10名のうち1名が口腔外科学会会員ということになります。しかし、実態は会員の多くは大学病院や大病院に勤務する歯科医師や医師で成り立っております。
今大会の参加数は昨年と同様3,000人越えで、会員の約30%、歯科医師総数の約3%が参加したことになります。今年はこの総会とリンクした第二回日米韓の合同学術大会が久しぶりに開催されました。第一回日米韓の合同学術大会は7年前にハワイで開催され、私も開業準備中のドタバタのなかで参加して学術発表したことを懐かしく想い起こします。
ところで、日本口腔外科学会の創立は1933年の口腔外科集談会の発足にさかのぼるようで、今年で80周年の記念の年です。現在の口腔外科学会は口腔外科治療の国際的な標準化をめざし、国際的に通用する認定資格を作ろうと活動中のようです。国際口腔顎顔面外科学会認定専門医試験委員長が来日され講演もありました。長期的な計画であろうとは思いますが、このような制度が樹立され、国内の法制度が整備されれば、いずれ海外在住のドクターが日本で診療できたり、その逆のことができる日がくるかもしれませんね。