2014年10月23日 森歯科医院 院長 森光伸
第59回日本口腔外科学会総会・学術大会 10月19日(日)3日目最終日の報告
1)シンポジウム「インプラント治療の過去現在そして未来」
講演者;ブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター 小宮山彌太郎院長
優れた生体親和性をもつ素材に頼りすぎて、知識技術概念が劣化すればインプラントは廃れてしまう。歯科医師はメーカーの経営思惑に翻弄されることなく、しっかり研鑽すべきであると警笛をならしていただきました。開発者のブローネマルク先生の現状や第1号、第2号患者の設計時の裏話なども話していただきました。
2)ランチョンセミナー「果たして謳い文句は真実なのか?SLActiveインプラント:Early Healingの科学的背景とRCT多施設共同治験の結果」
講演者;東京歯科大学口腔インプラント学講座 矢島安朝教授
SLActiveインプランは1か月で早期負荷可能であるとStraumannは論じているが、これを検証すべく多施設の治験結果を報告いただきました。
基礎研究の結果、早期治癒は確かにおこなわれることは実証できています。しかし、早期負荷できるとかの治験は世界ではじめての研究とのことでした。その結果、早期負荷はできるとの結論に達したとのことです。矢島先生の病院では4-6週で印象採取しているとのことです。私のクリニックでもこのSLActiveを使用していますが、現状は2か月で印象採取しております。今後この講演を参考にしていきたいとは思っています。
3)ミニレクチャー「口腔外科専門医だからこその周術期オーラルマネージメント」
講演者;兵庫医科大学歯科口腔外科学講座 岸本裕充教授
医科入院患者の術前口腔ケアーの方法をわかりやすく説明していただきました。
歯科の無い医科病院では地域歯科医師会が協力して口腔ケアーを行っている地域があることを知りました。
小宮山彌太郎先生の講演