2012年12月26日 森歯科医院 院長 森光伸
カンジダ性舌炎の１例
若い女性が舌が痛いと受診いたしました。舌背の一部が赤く、一部が白くなっていました。カビである真菌（カンジダ菌）感染を疑い、細菌検査したところやはりカンジダ菌が同定されました。抗真菌剤を４日投与し、口腔清掃のポイントを指導したところ以下のように劇的に改善し、疼痛も完全に消失いたしました。
＜術前＞
＜術後＞
日付： 2012年12月26日 カテゴリ：症例, 院長ブログ
院長ブログ
保険診療のみで治療した全顎治療の１例ーPart2
2012年12月26日 森歯科医院 院長 森光伸
保険診療のみで治療した全顎治療の１例ーPart2
ー咬合崩壊している症例ー
高齢者で前歯が咬耗し、臼歯のスペースがなく歯で噛めない状況の来院者です。
まず、前歯の審美的を適度に回復し、来院者にやる気をもってもらいました。
その後に臼歯を再建し、最後に義歯を作成いたしました。いろんなものも食べれるようになり、見た目も改善したので大変喜ばれました。治療する我々も刻々と変化する口腔内に驚きを覚えたものです。
＜術前＞
咬合が崩壊しています。前歯の一部で食事をしていたとおもわれます。
＜治療経過＞
まず前歯の審美性を少しずつ改善いたしました。
＜術後＞
前歯、臼歯の補綴と義歯を作成し、咬合を再建いたしました。
日付： 2012年12月26日 カテゴリ：症例, 院長ブログ
下顎智歯の彎曲歯根の１例
2012年12月22日 森歯科医院 院長 森光伸
下顎智歯の歯根形態１（彎曲）
智歯の歯根形態は非常に複雑です。根管治療するにも抜歯するにも大変困難な理由の一因がここにあります。
日付： 2012年12月22日 カテゴリ：症例, 院長ブログ
保険診療のみで治療した全顎治療の１例ーPart1
2012年12月22日 森歯科医院 院長 森光伸
完全に保険診療のみで治療した全顎治療の１例-Part1（開院第一号来院者の症例）
この来院者様は当院開院当日の2010年2月2日に初診来院いただきました。主訴は多数歯の動揺と歯肉腫脹です。初診時は歯周病のため歯がぐらぐらで多数歯の抜歯が必要かと思いました。しかし、歯周治療を行った結果、歯の動揺もおさまり、歯を温存して補綴治療をすることができました。
治療期間は約１年です。３年経った今も歯周組織はよい状況を保っていただいており、禁煙され歯の着色もなく、補綴直後の状況を保っていただいております。
これは第１号来院者が当院を信頼いただいたからこそできた症例ではないかと思っております。自費診療を混ぜればもっと審美性のよいものもできたかもしれませんが、保険診療でも関係がよければこれくらいのことはできるのです。
以下、歯周治療後の写真と補綴後の写真を提示します。（残念ながら初診時の写真はございません。）
歯周治療後で補綴術前
上顎補綴終了（下顎は未治療）
下顎補綴終了（初診から約１年経過）
補綴術前（上顎咬合面と下顎咬合面）
補綴術後（上顎咬合面と下顎咬合面）
日付： 2012年12月21日 カテゴリ：症例, 院長ブログ
DA高田とDA森（優）トリートメント・コーディネーター試験合格
2012年12月２日 森歯科医院 院長 森光伸
DA 高田とDA 森（優）はトリートメント・コーディネーター（TC）認定試験を11月11日に名古屋で受験し、先日合格通知が届きました。一般社団法人 日本歯科TC協会 ( JADTC ) より資格認定証（ Activity Leader ）が交付されることになりました。御報告申し上げますとともに、来院者様が気兼ねなくこれらのスタッフと相談できるような環境を整えていきたいと存じます。
これについてはスタッフ自身からもコメントがあると思いますのでスタッフ・ブログを参照ください。
日付： 2012年12月2日 カテゴリ：お知らせ, 院長ブログ
2012年（大阪） 日本歯科医学会総会の参加報告
2012年12月2日 森歯科医院 院長 森光伸
過日の日本歯科医学会総会の報告をいたします。この学会は日本の歯科界最大の学会で、日本歯科医師会と歯科関連のすべての専門学会が参加し、歯科医師だけでなく歯科技工士、歯科衛生士や企業も混じってのお祭り騒ぎ的学会です。今年の参加登録者は過去最大であったと聞いております。会場はかなり離れた２会場にわかれ、主たる学術会議は大阪市の中之島にある国際会議場でおこなわれました。もう一つの会場であるインテックス大阪では企業展示とテーブルクリニック形式の講演会がおこなわれました。
今年のノーベル賞受賞者である山中教授の話が聞けなかったのは少し残念でしたが、国際会議場では歯科医療界の夢のような未来と現状、希望と葛藤が混ざった不思議な感覚に包まれてきました。インテックス大阪では元気な企業のパワーを少し譲り受けてきました。
日付： 2012年12月2日 カテゴリ：学会関連, 院長ブログ
成人の大きな唾石を摘出した１例
2012年12月１日 森歯科医院 院長 森光伸
唾液は唾液腺体（唾液を作る本体）で作られ、唾液腺管（唾液が通るトンネル）を通じて口腔内の舌下部に排出されます。唾石はこの唾液線体や唾液腺管にできる石灰化物（石）です。
唾石が腺管を塞ぐと唾液の流れが悪くなり、時には唾液が逆流して、腺体や腺管が腫れることがあります。また、口腔内細菌に感染すると舌下部が発赤、腫脹、排膿、疼痛を伴うこともあります。摂食すると顎下部や口底が腫れ、経時的に正常に戻る場合はこれを疑ったほうがいいと思います。唾石症の治療は１）感染があればまず消炎。２）消炎後は基本的には摘出するのがいいと思います。
下の写真は当院で摘出した唾石です。
X線写真でみると比較的浅い部位にあるようにみえますが、実態はことなり比較的深い層に存在しました。
この症例ほどの大きな唾石なら浅層にあれば膨隆や腫脹がみられ、触診でも硬固物を触れそうです。しかし、それらの所見は認めませんでした。
実際には舌下腺に接するほど深い部位にあり、周囲軟組織との癒着もみられました。血管や神経も確認できるほでの層に存在しました。手術は局所麻酔下で口腔内からアプローチしております。手術時間は15分ほどで終了し、術後障害はいっさいなく、「長年の疼痛から解放され入院もせずにすんだ」と、患者様にも非常に喜ばれました。
日付： 2012年12月1日 カテゴリ：症例, 院長ブログ
2012年 トリートメント・コーディネーター資格試験（名古屋）
2012年11月11日 森歯科医院 院長 森光伸
トリートメント・コーディネーター（TC）のライセンスを取得するため、DA 高田とDA 森(優)は2012年11月11日（日）TC資格試験を受験しに名古屋に出向いたします。これを機に来院者様のサービス向上にさらに貢献できることと存じます。
日付： 2012年11月10日 カテゴリ：お知らせ, 院長ブログ
2002年 日本歯科医学会総会（大阪）
2012年11月9日 森歯科医院 院長 森光伸
Dr 森とDr 高山は日本歯科医学会総会（大阪）に出席のため2012年11月10日（土）, 11日（日）交代で休診いたします。歯科衛生士と歯科助手も交代で学会参加いたしますので、スタッフ数は減りますが、クリニックは通常診療いたします。診療体制を以下に記載いたします。
10日（土）；Dr 森とDr 前川の２診。
11日（日）；Dr 高山の1診。
日付： 2012年11月9日 カテゴリ：お知らせ, 学会関連, 診療体制, 院長ブログ
2012年（横浜）日本口腔外科学会と日本口腔内科学会
2012年10月21日 森歯科医院 院長 森光伸
パシフィコ横浜で2012年日本口腔外科学会総会が開催されました。
今回、最も心に残ったことは昨年発足された日本口腔内科学会のその発足経緯を旧会長の山根先生が熱い言葉で講演されたことです。我々、口腔外科医はメスをもって疾患に対峙する歯科医です。しかし、メスを持たずに対応する疾患（口腔乾燥症、舌痛症、白班症などの粘膜疾患、口臭症、歯科心身症、顔面痛、有病者や高齢者の歯科治療など様々）も口腔外科医が担当してきましたが、若干の混乱も生じておりました。
山根先生の話を聞いて日本口腔内科学会はこれらの疾患を担当し、若手を系統的に教育していく学会になっていくのではないかと感じました。
欧米では以前からOral MedicinはOral Surgeryとは独立した学問として体系が確率されています。現在、日本でも４〜５大学に口腔内科学講座ができているとのことです。今後の発展を期待したいと思います。
みなとみらい、ランドマークタワー周囲の高層ビル街と海や船の夜景は本当に奇麗でした。また、馬車道通りの古い建物も情緒があって、あらためてこのあたりが好きになりました。
日付： 2012年10月21日 カテゴリ：学会関連, 院長ブログ
