MONIC 6月

今月のMonic ClubのテーマはDH森たかこさんによる「元気な歯になるいまどきの絶対常識」でした。

昔と違って今は歯の治療方法や歯に関する知識を本や雑誌、インターネットによって誰でも知ることができる時代となりました。そこで今回は日経おとなOFF”という雑誌がとりあげた歯に関する知識や上方を患者様目線で紹介していただきました。

お口の病気は虫歯だけではありません!歯のくいしばり、噛みしめによるトラブル

通常、口を閉じていても上と下の歯は接触していないのですが、どんなに弱い力でもピタッとくっついていると、これはもう噛みしめ(上下歯列接触癖)となり、さまざまなお口のトラブルを引き起こしてしまいます。歯のすりへり、ヒビ、顎関節症、歯根が割れたり、歯の動揺、詰め物が外れるなども原因の1つです。普段から噛みしめやすい人はどんな時に行っているかを一日の生活で振り返ってみてください。そして目に付くところにメモを貼るなどの工夫をすると良いでしょう。

おとなの虫歯にはなりやすい場所があるのです

虫歯になりやすい場所は歯と歯の間や、歯と歯茎の境目などたくさん存在します。その中でも特に大人に多いのが二次う蝕と呼ばれる治療済みの歯の周囲に起きる虫歯です。治療から長い時間が経つことで詰め物が劣化し歯と詰め物の間に隙間が生じることで細菌が侵入、再びそこから虫歯が進行することが原因となります。一度治療したからといって虫歯が治癒するわけではありせん。あくまで修復であり、その後のメンテナンスによって維持することが大事なのです。治療した歯は今まで以上に丁寧にお掃除が必要となります。

また50代から60代に多い虫歯が根面う蝕と呼ばれる歯茎の根者にできる虫歯です。年齢とともに歯茎が下がり、根元が露出することで酸から弱い根の部分が溶けて起こる虫歯です。歯茎が下がるのは年齢だけが原因ではありません。歯ブラシが歯茎に強くあたって刺激を受けさがってしまったり、歯周病が進行し顎の骨が溶けて歯茎が下がってしまうことも原因の1つです。歯茎が下がり根元が下がっている歯は根面う蝕を発生させるリスクが高くなります。

ドライマウスが増加中


ドライマウスドライマウスとは唾液の分泌が減少することで口の中が乾き、粘膜や舌、歯にさまざまなトラブルが起こる現象です。ドライマウスによる口腔内のトラブルを訴える患者様は年間500人以上、その中でも50代から70代が多く全体の8割は女性というデータがでているそうです。

唾液が減るとお口の中が乾くだけでなくさまざまな症状が現れます。ドライマウスの自覚症状は喉の乾燥、口の中の痛み、味覚異常、口臭などがありほとんどの方は乾燥による口の中の痛みに悩んでいます。なぜ、唾液が減るのでしょうか。

年齢を重ねるごとに唾液の分泌は低下しますが、それ以外にも原因があるのです。例えば、口呼吸により唾液が蒸発し乾燥する、ストレスやうつによる神経性障害、薬の副作用や糖尿病やシェーグレン症候群による病気の症状でも口腔乾燥が現れます。

そして、唾液が少なくなると食べ物のカスが歯に停滞しやすく、細菌が増殖し虫歯の進行を促進させてしまうのです。唾液には歯の表面を修復する作用や食べかすをきれいに流す潤滑作用、細菌の増殖を抑える抗菌作用などたくさんの機能をもっているため、唾液が減ることで虫歯や歯周病を進行させるリスクは非常に高くなります。

自宅で予防できるドライマウスのケアとしては、口腔内を潤わせる保湿ジェルやスプレー、マウスウォッシュの利用、またストレスやうつによる神経性障害によるドライマウスであれば、自立神経のバランスを整えるために日常でのリラックスを心がける。また普段から寝る前などに潤滑ジェルなどを使って粘膜のマッサージを行うことで予防することができます。

今回は普段、患者さなんが気になっている口の中の悩みについての紹介でした。

他にも歯の治療方法や最新の治療についての紹介もされており、新しく知る情報も学ぶことができました。

これからも患者さま日ごろ感じている悩みや疑問について分かりやすく、そして正しい情報を伝えていけるようにしたいと思います。

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滋賀県草津市 歯医者/歯科 森歯科医院

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