サンメディカル スーパーボンド実習付き説明会《5月》

2012.5.31

 今月はサンメディカルのスーパーボンドについての勉強会の報告をいたします。スーパーボンドの特長や操作性が簡便になったこと、そして実際どれだけ使用しやすくなったのか実習をしました。

 スーパーボンドの4大特長は、「優れた接着性」そして「衝撃に強い」、「歯髄の保護」、「多目的に使える」ということ。動揺歯固定、補綴物のセット、裏層など様々な場面で活躍できるセメントです。スーパーボンドは30年もの歴史があり、日々改良されているようです。

 スーパーボンドはの基本構成は、キャタリスト・モノマー液・ポリマー粉末からなります。便利な製品として、硬化時間が短縮されるクイックモノマー液やダッペンを冷やさなくても操作時間が長くなる混和専用ポリマー粉末があるようです。

キャタリストには微量の水や空気と反応し接着界面から重合するという特徴があることにより完全乾燥の困難な臨床現場(口腔内)で安定した接着が得られるようです。そんなすごい効果を発揮するキャタリストは取扱いに注意が必要です!万が一キャタリストがこぼれてしまった場合、発火性があるため乾いたティッシュやガーゼで拭き取るのは厳禁ということです!!私はキャタリストに発火性があるということを知らず取り扱っていたので大事になる前に知識を得られ安心しました。医院全員が安全に配慮し取り扱っていきたいと思います。

 

 さて、今回は実習もさせてもらいました。スーパーボンドの使用方法は筆積み法と混和法に分けられ、それぞれの方法で実習しました。使用したセットは写真の通りです。

 

RIMG0383.JPGのサムネール画像

 

筆積み法はポリマー粉末採取のコツを学び実際に練習しました。使用したポリマー粉末は筆積み専用の粉末でポリマー玉を作りやすい粉末になっているということです。普段使用するのはドクターなので、スタッフにとっては初めての体験で楽しい時間になりました。また、フッ素配合のポリマー粉末も開発されているということです。当院では筆積み法での使用が多いため、この筆積み専用ポリマー粉末を導入する予定です。

 

RIMG0387.JPG

 

筆に十分に液を含ませ筆先を1?だけポリマー粉末に挿入。

小さな円を描くように動かし引き上げ一拍待つと液がなじみ、キレイなポリマー玉の出来上がり!

 

RIMG0389.JPG

 

混和法は、以前のポリマー粉末と改良された混和専用ポリマー粉末を同時に混和し、どちらが早く硬化するのか、操作時間がどれだけ違うのか実験しました。なんと!混和専用ポリマー粉末は以前のタイプが硬化しても、サラサラの状態でまだ操作が可能な状態でした。その差に驚きました。

 

またディスポチップのサイズにより色分けされたり、ダッペンを冷却せず使用できる混和専用ポリマー粉末などが開発されることにより、ディスポダッペンカップ(プラスチック製)のものもあるようです。スーパーボンドは操作時間が短い、ダッペンを冷却しなければいけない、など準備や使用が大変だと思っていましたが、説明会を通してその思いが消えました。

医院全員でスーパーボンドの使用方法、取扱い注意点など改めて勉強する機会を持つことができ良かったです。ありがとうございました。

 

森歯科医院  高井

滋賀県草津市 歯医者/歯科 森歯科医院

日付:   カテゴリ:DH高井のブログ, 商品説明会(外部講師による勉強会)