ビーブランド・メディコーデンタル フッ化物応用勉強会《12月》

2011.12.29.

今月の外部講師による勉強会の報告をいたします。

ビーブランド・メディコーデンタルのフッ化物応用について勉強会をして頂きました。

 

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 フッ素とは自然界に存在する天然物です。私たちが普段摂取しているお肉や魚、野菜に果物、お茶などに含まれています。また海や土、人体にもフッ素は存在します。そんな身近なフッ素は、むし歯予防効果があります。

 フッ素によるむし歯予防のメカニズムについてご説明します。フッ素は、歯と口腔内環境の2つに対して作用します。

歯に対しては

再石灰化の促進  フルオロアパタイトの生成 

↓ 歯の結晶性が向上

 歯質の強化  耐酸性の向上

 

口腔内環境に対しては

細菌・酵素の作用抑制

酸産生能の低下

 

 要するにフッ素を応用することで、歯は酸に溶けにくい質の強い歯になり、口腔内の細菌は酸を産生しにくくなるということです。つまり!これがフッ素によるむし歯予防のしくみです。

 

 では次に、フッ素によるむし歯予防の方法についてご説明します。日本で行っているフッ化物応用法は3つあります。

1.フッ化物歯面塗布  (歯科医院にて高濃度のフッ素定期的に塗布します。当院では半年に一度です。)

2.フッ化物配合歯磨剤 (自宅にて低濃度のフッ素が配合された歯磨き粉を毎日使用します。)

3.フッ化物洗口  (自宅にて低濃度のフッ素の溶解液で1日1回洗口します。)

 

 フッ化物応用は、幼小児から高齢者までむし歯予防の効果が得られます。

 衝撃的なあるグラフを見せて頂きました。それはフッ化物洗口を小学校6年間実施した児童が20歳になった時のむし歯予防効果を表したものでした。比較対象はフッ化物洗口を行っていない児童が20歳になった時のむし歯の平均は11本。それに対して実施していた者は平均5本!半分も差があることに驚きました!

乳歯から永久歯に生えかわる時期は、特にむし歯になりやすいですが、きちんとむし歯予防になるフッ化物応用を実施することで将来のむし歯の状態が異なることを数字で知ることで、「本当にフッ素の力はすごい!」と感じました。

  今回、フッ化物洗口剤の「ミラノール」という商品を紹介して頂きました。ミラノールの詳しいご説明はユミコさんがブログで報告して下さいますので、みなさまお楽しみに!

 

森歯科医院:高井

滋賀県草津市 歯医者/歯科 森歯科医院

日付:   カテゴリ:DH高井のブログ, 商品説明会(外部講師による勉強会)